表題番号:2025C-382
日付:2026/02/09
研究課題量子群と作用素環の研究
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 戸松 玲治 |
- 研究成果概要
- 本年度は,量子群と作用素環の研究を行った.以下具体的に述べる.コンパクト量子群Gによるvon Neumann環Mへの作用を考える.この作用による不動点環Nが因子環であるとき,プライムな作用である,と呼ばれる.エルゴード作用や極小作用はプライム作用の典型例である.さてGのプライム作用がMに与えられたとすると,その相対可換子環Rに制限した作用はエルゴード的である.コンパクト量子群のエルゴード作用は,Gの表現圏Rep(G)の加群圏Dにより特徴づけられる.このことはプライム作用を研究する一つの方向性を与える.そしてMをNから「接合積」で作ることができないか,と考えることは自然である.実際このことは可能であり,MをN-N双加群としての分解の様子を見ることで,あるテンソル圏Cを取り出すことができる.このテンソル圏のある意味での表現を考えると,プライム作用を復元することができる.この結果は具体的な量子群での分類に役に立つであろう.