表題番号:2025C-357 日付:2026/02/02
研究課題多重役割と心理的なオン・オフの切り替え
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 教育・総合科学学術院 教育学部 教授 安達 智子
研究成果概要
近年、インターネットやIT技術の進展により、時間や場所を選ばず柔軟な働き方が可能となり、子育てや介護などの家庭的役割との両立が容易になったとされている。しかし一方で、柔軟な働き方は仕事生活と家庭生活の境界を曖昧にし、オンとオフの切り替えを困難にするという指摘がなされている。本研究では、仕事が終わった後も仕事のことが頭に浮かぶ、あるいは仕事中に介護や子育てなどの家庭でのことが頭に浮かぶという、inability switch off現象に焦点をあてた。具体的には、仕事後に仕事のことが頭から離れない inability switch off from work と、仕事中に家庭のことが頭から離れない inability switch off from family の双方向に着目し、子育てや介護等の役割分担と性別により switch off の難しさにどのような差異が見られるかを分析した。今回測定に用いたのはシングルクエスチョンであるが、信頼性および妥当性が担保され、かつ回答者の負担が少ない形で、切り替えの困難さを測定する手法を開発する必要があると考えられる。