表題番号:2025C-346
日付:2026/03/10
研究課題関係発達に伴う保護者の意識変容に関する検討:保育園の「共育て」と「共育ち」の間で生起する保護者の学びに着目して
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 文学学術院 文学部 | 助手 | 城田 美好 |
- 研究成果概要
- 本研究では、保育園における保護者の意識変容に関する実践および分析を通して、保護者の意識変容を支える学びのあり方や学びを促す要因について明らかにすることを目的とした。近年、子育て家庭を取り巻く状況は大きく変化しており、現場では保護者支援に関する新たな課題や対応が求められている。しかし、保護者の被支援者性が高まる一方、保護者が保育者や保護者との関係性の中で気づきや学びを得て変容している実態に関して、理論的整理や学術的検討が十分とは言えず、なお検討の余地がある。そこで本研究では、保育園に子どもを預ける保護者を対象とした具体的な事例をもとに、意識変容の過程とその特徴を検討し、今後の実践や研究への示唆を得ることを目指した。今年度は、特に保育者と保護者に対して半構造化インタビューを実施し、その分析および考察に取り組み、保育園における子どもを共に育てるという営みのなかで、保護者の子どもに対する視点が変わる、視野が拡張するなど、見ている世界が変わることに伴って、1人で子どもを育てるという意識が、みんなで子どもを育てるという公共性を伴った意識へと変容していることが明らかになった。また、保護者の意識変容を「学び」という視点から捉え、保護者のどのような学びが意識変容につながっているのかについて分析および考察も行った。本課題については、現在も分析を継続しており、今後最終的な結果を博士論文としてまとめる予定である。特別課題研究で取り組んだ研究の結果は、OMEP(世界幼児教育・保育機構)、日本保育学会、日本社会教育学会にて口頭発表し、導き出された結果を他者と議論する機会を得たことで、結果に対する考察が深まり、最終的に日本子育て学会の学会誌に論文として投稿、採択されるに至った。