表題番号:2025C-340
日付:2026/04/07
研究課題哲学対話における教職倫理はいかに担保し得るか:教育と対等の名の下の暴力を防ぐための教師の専門性の探究
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 文学学術院 文学部 | 准教授 | 山辺 恵理子 |
- 研究成果概要
本研究では、「子どものための哲学(Philosophy for Children;以下、P4C)」という哲学対話のアプローチに着目し、その実践が児童生徒の信仰等の信念・価値観を相対化することを強要し、知的安全性を保障する前に児童生徒の思想の自由を侵害する危険性を孕んでいることを受け、そうした教職倫理上の問題を回避するための教師の専門性を明らかにすることを目的に設定した。
第一に、教職倫理や教育の倫理的問題に関する国内外の文献を収集し、P4Cや日本の教育文化においてとりわけ発生しやすい問題を抽出する形で整理した。第二に、教育の暴力性に関する論文を執筆し、その過程でP4Cの実践者が集まる研究会で発表し、意見をもらった。また、教員養成課程がはらむ倫理的問題について、学会ワークショップにて議論を行った。第三に、1980年代からアメリカ・ハワイ州においてP4Cを実施してきたハワイ大学のトーマス・ジャクソン教授の最終講義に参加し、アメリカ本土で実施されてきた従来のP4Cをハワイで実施するためにさらなる倫理的配慮を加えるに至った背景やその加え方について話を聞いた。
上述の論文は、査読を経て採択に至り、学会誌に掲載された。