表題番号:2025C-302
日付:2026/02/10
研究課題日本の言語人類学の現状と展開可能性
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 法学学術院 法学部 | 教授 | 武黒 麻紀子 |
- 研究成果概要
- 本研究では、日本における言語人類学の現状を調査し、分野を活性化させるという課題とその実現に向けた機会について論じた。現在、日本ではおおよそ20-30名が言語人類学の分野(隣接分野を含む)で研究している。そのうち半分近くがアメリカの大学院でPh.D.を取得しており、日本の言語人類学はアメリカの高等教育からの学恩を強く受けてきた。そうした研究者の多くは、日本の大学の制度上、文学部、コミュニケーション学部、法学部、工学部に所属していることが往々にしてあり、言語人類学そのものというよりは英語教育に従事し、(運が良ければ)社会言語学、談話分析、言語人類学を学部課程にて教えている。しかし、言語人類学の分野で大学院生を指導する機会は極めて限られ、後継者の育成が阻害されているのが現状である。一方、アメリカで主流とされる政治色の強い研究とはかなり異なる日本での言語人類学的研究は、他分野・多分野との有機的な連携可能性を強める特徴を持っている。それが日本における言語人類学の発展、さらに日本発信による新たな視座につながることを2025年にシカゴ大学で行われたThe 2025 Society for Linguistic Anthropology Biennial Conferenceにて発表し、それを年度末に論文にして提出した。