表題番号:2025C-292
日付:2026/04/03
研究課題韓国女性運動における「過去清算」の思想と実践:1980〜90年代に焦点を当てて
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 政治経済学術院 政治経済学部 | 助手 | 佐藤 雪絵 |
- 研究成果概要
- 本研究は、1980年代から1990年代の韓国女性運動において、「過去清算」の政治思想がいかに変容・発展し、これがいかに実践されたのかを明らかにするものである。2025年度は、大きく二つの研究を進めた。一つは、民主化運動全般が活発になった1980年代に、女性運動がいかに発展したのかについてである。より具体的には、①1970年代までの女性運動との連続と断絶、②1980年代の学生運動・在野運動との関係という二点に着目して1980年代韓国女性運動の展開過程を分析することで、1970年代から存在していた性売買にたいする問題意識がいかに普遍性を獲得していったのかを明らかにした。もう一つは、1990年代の韓国女性運動が、いかにして「慰安婦」問題へと集中していったのかについてである。より具体的には、①1980年代女性運動との、問題意識および組織・人員面での連続性、②1990年代に入って行われたさまざまな「過去清算」との連関という二点に着目することで、民主化以前からの連続性を有する問題意識やそれに基づく運動が、いかなる交渉や妥協を経て日韓間や韓国国内の政治に反映されていったのかを明らかにした。これら二つの研究成果は、それぞれ博士論文を構成する一章としてまとめた。