表題番号:2025C-284
日付:2026/03/23
研究課題外国語の話しことばにおける発話態度・感情とその音声習得
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 政治経済学術院 政治経済学部 | 教授 | 生駒 美喜 |
| (連携研究者) | ドイツ・フンボルト大学 | 講師 | Sarah Zobel |
- 研究成果概要
- 本研究は、外国語の話しことばにおいて、批判や反論などの話者の発話意図や意図的感情が母語話者による発話の音声特徴にどのように現れるのか、また、外国語学習者がどのように発話意図や意図的感情を含む音声を習得していくのか、そのメカニズムを明らかにすることを目的としている。今年度の前半は、これまでの研究結果に基づき、ドイツ語の発話意図を示す心態詞schonを含んだ母語話者による発話の音声特徴に関してさらなるデータの分析を行った。この発話データでは、これまでに分析した「反論」と「留保」の発話意図に加え、「確信」の発話意図を含む音声データも分析対象とした。結果として、「確信」の発話においては、他の2つの発話意図とは異なり、心態詞にアクセントが置かれるケースは稀であるが、一方で、発話の音節構造によってはアクセントが置かれるケースも見られた。以上の研究成果を7月末にオーストリア・グラーツにて開催された国際ドイツ語連盟大会(IVG)にて共同研究者と共に発表し、発表論集に投稿した。同時にこれまでに行った研究結果をとりまとめ、早稲田ブレッターに投稿した。今年度後半は、英語とドイツ語で同じ発話意図を含む音声にどのような共通点・相違点が見られるかを調べるため、英語母語話者・ドイツ語母語話者による発話音声を収集した。並行して、ドイツ語学習者による英語発話、ドイツ語発話データを収集した。ドイツ語学習者はドイツ語学習開始後3カ月目にあたる2025年7月に収集し、再度同じ発話資料にて学習開始後9カ月経過した2026年1月末にも学習者の音声データを収集した。本収集データは来年度に本格的な分析を行い、同じ学習者による音声データも引き続き収集し、2026年秋に成果発表を行う予定である。