表題番号:2025C-283 日付:2026/04/03
研究課題熱可塑性樹脂の界面分析および接着メカニズムの解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) カーボンニュートラル社会研究教育センター 准教授 犬束 学
研究成果概要
プラスチックやゴム材料などを構成する高分子は、空気や液体、ガラスや金属などの無機固体と接した界面において、バルク状態からは逸脱した性質を示すことが近年の研究から明らかとなっている。こうした表面・界面の物性は、高分子の防汚性、接着性や、コンポジット材料の力学物性などにも重要な影響をおよぼすため、産業的にも重要である。申請者はこれまで、モデル試料としてシリコン基板でポリスチレンなどの非晶性高分子が形成するナノスケールの吸着層の構造および接着性への影響について検討してきた。本研究では、エレクトロニクス分野など、より産業的にも重要である金属界面における高分子の吸着層形成について、シリコン基板上に蒸着した銅などの金属薄膜を試料として検討した。中性子反射率法による解析の結果、基板界面に形成されるポリスチレン吸着層の構造は、シリコン、銅、クロムなどの物質種によってことなることが明らかとなり、これが各材料における接着性の差異にも影響していることが示唆された。