表題番号:2025C-280
日付:2026/01/15
研究課題白亜紀の初期鳥類および草食恐竜の食性進化を探る
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | データ科学センター | 講師 | 久保 泰 |
| (連携研究者) | 東京大学 | 准教授 | 久保 麦野 |
- 研究成果概要
- 本研究では鳥類と恐竜を含んだ中生代爬虫類の歯の微細な傷から食性進化をさぐることを目的とした。具体的な手法は、①歯表面の高精細な型をレーザー顕微鏡でスキャンして三次元表面の形状から「粗さ」を定量化する。②歯表面の粗さと食物との対応関係を調べる。③その結果を化石に適用することで絶滅生物の食性を復元することである。この研究に関連した論文として、今年度にすでに発表したもは、異なるレーザー顕微鏡間で同じサンプルを測定したときに結果がどのように異なるかを調べ、異なるレーザー顕微鏡で得られたデータを同列に扱うための補正式を発表したもの(研究成果発表実績1)と、岩手県久慈市の上部白亜系玉川層から産出するワニ化石について、その分類をしらべ、さらに歯の傷から食性を推定したものがある。久慈のワニ化石については絶滅したパラリゲーター科に属すること、体長が3mにも達し頑丈な骨を含むようなものを食べていた、おそらくは中型~大型の陸生」脊椎動物を捕食していたことを明らかにした(論文研究成果発表実績2)がある。現在進行中の研究としては、中国の下部白亜系の初期鳥類の歯から食性復元をおこなっているもの、基盤的条鰭魚類のポリプテルスに給餌をおこない、餌内容と歯に残された傷との対応関係を調べるもの(論文投稿中)、ジュラ紀から白亜紀にかけての竜脚類恐竜の歯の傷を調べ、歯の位置が傷に影響をあたえるのか、また時代に伴う植生の変化による歯の傷の変化が検知できるのかをしらべたもの(投稿準備中)がある。