表題番号:2025C-257
日付:2026/01/10
研究課題土壌細菌の理数探究教材化に関わる研究
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 高等学院 | 教諭 | 秋山 和広 |
| (連携研究者) | 早稲田大学 理工学術院 | 教授 | 竹山 春子 |
| (連携研究者) | 人間環境大学 総合環境学部 | 教授 | 中島 琢自 |
- 研究成果概要
本研究では、高等学校生物における探究的な学習の充実を目的として、土壌微生物である放線菌の単離・培養を題材とした教材を開発し、授業内実践および課題研究へ展開した。放線菌は抗生物質をはじめとする多様な二次代謝産物を産生することから、医療・環境・農業などと関連づけた探究学習が可能であると考えられる。
そこで、高等学校の学校設備でも安全かつ再現性高く実施できるプロトコルを検討し、根圏・土壌サンプルからの分離培養、培地移植による純化、代謝産物の生成培養、抗菌活性・抗酸化活性の評価までを段階的に学べる教材として構成することを試みた。
また、授業内実践では、生徒が試料採取から培養・解析までを一連の流れとして経験することで、微生物の多様性理解に加え、仮説設定、条件検討、データ整理などの探究技能の向上に寄与することが示された。さらに、分離菌株の特性評価を発展させることで課題研究への接続も可能となり、地域資源(伝統食品等)を題材とした応用へと展開できる可能性も示唆された。
今後も改善を重ねながら、放線菌の特性を活かし、理数探究教材としての活用可能性を継続して検討していきたいと考えている。