| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 高等学院 | 教諭 | 小川 慎二郎 |
- 研究成果概要
【概要】絵画表現・音楽表現・スポーツ・理美容・建築等の「イメージを生成し表現する活動」における物理学の役割に注目し、これまで開発してきたWLC型授業を発展させ、生徒による探究活動を支援するSTEAM教育プログラムを進めた。
【背景】日本の中等科学教育には「科学の有用性が理解されていない」「基礎知識はあるが現実社会における活用ができない」といった問題点がある。それらを克服するため、「講義前から講義後までを見通した授業方法の開発」を目的として、以下の3点を取り入れた探究的な学習サイクルを繰り返す授業手法をSTEAM教育プログラムとして開発してきた。
1)家庭実験によって学習の動機付けをすると共に、物理学の有用性を認識させる
2)LMSを活用して生徒の考えを授業前に共有し、授業の精度を高める
3)探究的な学習の繰り返しによって探究能力を育み、得られた知識を活用する機会を持たせる
【成果】これまでは生徒一人ひとりに授業前に自宅で予備実験に取り組ませて報告させる仕組みを開発して来たが、家庭実験の位置付けが不明確であることが問題点として挙げられていた。本研究においては「家庭実験と授業の必然的な関係性を明らかにする」ために、家庭では「イメージを生成し表現する活動」を探究活動として取り組ませ、学校での授業はそのための学習と位置付け、中学3年生配当の力学の基礎分野についてのプログラムを開発した。
生徒の問題意識を核として学習を進めることで、学んだことをその先の人生で活用することが可能となり、「イメージの生成と表現」を科学的に探究するという「STEAM教育プログラム」の基本的な目的はある程度達成することができた。
【課題】BYODの端末を生徒が活用して実験やその報告に取り組むことで、生徒自身の能力を向上させることができた反面、家庭実験の取り組みのレベルを保証することができず、課題の例示方法などを検討する必要性があることがわかった。