表題番号:2025C-246 日付:2026/04/03
研究課題ドイツの科学教育における実験カリキュラムの調査および効果的な指導法の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 神代 瑞希
研究成果概要

ドイツの科学教育における実験カリキュラムの調査および効果的な指導法の研究、と題して2025年度に研究・調査を実施した。主にギムナジウムにおける科学教育および実験を対象として、カリキュラムや効果的な指導法を、学会・研究会の参加や授業見学、教員とのディスカッションを通じて調査した。

学会・研究会は、GDCh(Gesellschaft Deutscher Chemiker, ドイツ化学会)が主催する科学教育学会、テューリンゲン州やザクセン・アンハルト州が主催するMINT(MathematikInformatik, NaturwissenschaftenTechnik, 数学、情報、自然科学、工学 )に関する研究会、国立科学アカデミー・レオポルディーナの年会等に参加した。研究者によるプレゼンテーション(ポスター・口頭両発表)やパネルディスカッションを通じて、グローバルな変化における化学(科学)の現在の立ち位置、最先端の研究内容、今後の展望について情報が得られた。共通するテーマとしては、持続可能性や、デジタル化、AIなどに関して共通する内容があった。また実験に関しては、効果的で安全な実験、従来の実験方法の改善、日常と関連性のあるテーマの設定、などのテーマがあり、実験講演を通して発表を聞くことができた。 

授業見学は、ギムナジウムや職業学校の科学(化学)の授業を実際に見学することができた。様々な実験内容を見学し、授業と実験から理論につなげる手法を学んだ。また、ドイツにおける実験施設・環境を知ることができた。

ディスカッションは、学会参加した研究者や訪問した学校の教員と実施した。ドイツにおける科学(化学)教育の事情や効果的な実験および指導方法、ドイツ(および日本)における科学教育の問題点、教員養成や入試制度(アビトゥーアAbitur)等について議論し、知見を深めることができた。 

研究発表は、マルチンルター大学(Martin-Luther-Universität Halle-Wittenberg)にて、コロキウムにて口頭発表する機会が得られた。本年度得られた知見を整理し、継続して情報を集めながら、引き続き成果を報告することを次年度以降の課題としたい。