表題番号:2025C-238
日付:2026/04/01
研究課題日本語音声における創造的学習の支援
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 日本語教育研究センター | 准教授 | 木下 直子 |
| (連携研究者) | 東京経済大学 | 研究分担者 | 伊藤茉莉奈 |
| (連携研究者) | 東京国際大学 | 研究分担者 | 大戸雄太郎 |
| (連携研究者) | 早稲田大学 | 研究分担者 | 劉羅麟 |
| (連携研究者) | 復旦大学 | 研究協力者 | 劉佳琦 |
- 研究成果概要
本研究は、日本語音声における創造的学習の支援を目的としている。日本語学習者に対する音声教育は、これまで音声学的知識の教授にとどまる傾向があった。音声学的知識の視点は不可欠であるが、その知識が実際の運用において妥当であるかを検証する過程や、学習者の生活や使用場面に接続するための媒介が十分ではない。そのため、知識と実践の間には乖離、いわば「ジャンプ」が存在していたと考えられる。本研究では、日本語学習者が日本語の音声についてどのように工夫してきたのか、その経験則や実践知に着目し、それらを基盤として創造的学習のあり方を検討することを目的とした。
国内外の日本語学習者を対象にマイニングインタビューを実施し、音声学習における困難や工夫に関するデータを収集した。その分析を通して、経験則や実践知を「種」として記述し、パターンランゲージ構築に向けた基礎的整理を行った。2025年度は、20名を超える日本語学習者に対してインタビュー調査を実施し、経験則および実践知の聞き取りを行った。
本調査で得られたデータを分析した結果、音声学的知識では扱うことのない、多様かつ独創的な工夫を学習者たちが行っていることが明らかになった。その成果の一部は日本語教育学会秋季大会において発表した。今後は科研費基盤研究(C)の採択を受け(課題番号25K04197)、理論的深化と実践的展開を推進する。具体的には、「種」を精緻化し、学習リソースとしての整備を行うとともに、ワークショップを展開し、パターンランゲージの実践的有効性の検証を行う予定である。