表題番号:2025C-234
日付:2026/01/30
研究課題アジア・太平洋地域における「戦争の記憶」の追跡調査・補足調査
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 国際学術院 大学院アジア太平洋研究科 | 教授 | 早瀬 晋三 |
- 研究成果概要
- 研究成果概要(学外公開用)800字程度2007年に出版した『戦争の記憶を歩く 東南アジアのいま』(岩波書店)は、2003-05年に東南アジア各国・地域・都市(シンガポール、半島マレーシア、クチン、西カリマンタン、タイ、ミャンマー、フィリピン、プノンペン)でおこなった調査に基づいて書いたものである。これを英訳したA Walk Through War Memories in Southeast Asia (Metro Manila: New Day Publishers)を2010年に出版し、この英訳版を読んだアテネオ・デ・マニラ大学の学生51人の感想、および、2011年にシンガポールとクアラルンプルでおこなった再調査の成果を加えて、2012年に増補版を出版した。この本の序章で「記念碑は壊されることがあり、博物館の説明文は時代によって変わります」と書いたことが、2011年の再調査で明らかになった。博物館そのものがなくなったり、新たにオープンしたりしたものがあった。すでに調査をおこなった国・地域・都市の追跡調査、および、これまで調査する機会がなかった国・地域・都市の調査を新たにおこなう必要性を感じた。2015年度のブルネイ、マレーシアのラブアン、リンバン、シンガポール、16年度のフィリピンのマニラとネグロス島ドゥマゲェテ、香港、17年度のマレーシアのペナン、イポー、タイピン、シンガポール、18年度のマレーシアのコタバル、マラッカ、スレンバン、コタキナバル、19年度のフィリピンのバギオ、ダバオ、オーストラリアのキャンベラで戦争記念碑・博物館など、海外で調査をおこなった。国内では、23年度に会津若松、下関、姫路など、24年度に山梨、静岡、岡山、香川、徳島、佐賀、長崎、福岡、25年度に広島、山口、三重の県立図書館、護国神社などで調査をおこなった。2025年度は、戦中期を含む東南アジア海域での日本人の漁業活動の文献調査をおこない、研究資料シリーズの1冊として報告書を出版した。