表題番号:2025C-217
日付:2026/02/03
研究課題加速・減速パフォーマンスと脚の筋力特性の関係
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 | 准教授 | 平山 邦明 |
- 研究成果概要
本研究では、加速および減速パフォーマンスと力発揮速度(Rate of Force Development: RFD)との関係を、筋収縮様式(短縮性・伸張性)の違いに着目して検討することを目的とした。加速および減速能力は多くの球技・フィールドスポーツにおいて重要な運動能力であるが、それぞれの局面で要求される神経筋機能の違いについては十分に整理されていなかった。
本研究では、加速および減速課題による走パフォーマンス評価に加え、筋収縮様式ごとにRFDを評価し、それらの関連性を分析した。その結果、加速パフォーマンスは主として短縮性筋収縮におけるRFDと関連する一方で、減速パフォーマンスは伸張性筋収縮におけるRFDとより強く関連することが明らかとなった。すなわち、加速と減速は一見連続した運動であるものの、それぞれ異なる筋収縮様式に基づく力発揮能力によって規定される可能性が示された。
これらの知見は、加速・減速能力を一括りに評価・トレーニングするのではなく、運動局面および筋収縮様式の特性に応じた評価指標やトレーニング戦略が必要であることを示唆するものである。本研究は、競技現場におけるパフォーマンス評価、傷害予防を考慮した減速能力の強化、ならびに目的に応じた筋力・パワートレーニング設計に対して、実践的かつ応用可能な科学的根拠を提供する成果である。