表題番号:2025C-199 日付:2025/03/25
研究課題 FMO3遺伝子ノックアウトマンスをもちいた代謝制御機構の解析
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 千葉 卓哉
研究成果概要
FMO3遺伝子は、カロリー制限によって肝臓における遺伝子発現が1000倍以上に増加することが知られている。カロリー制限は実験動物に対する抗老化介入法として最もよく知られた方法である。そのため、FMO3遺伝子をノックアウトしたマウスに対してカロリー制限を行い、肝臓における代謝遺伝子の発現解析を行うことで、その寿命延長効果のメカニズムの解明を試みた。遺伝子発現解析は、RNA-seq解析によって網羅的に解析他。Gene Set Enrichment AnalysisおよびGO解析によりデータを分析した。その結果、意外にもストレス耐性に関わる遺伝子の発現が活性化されていることが示唆された。このことから、FMO3遺伝子の発現上昇はカロリー制限j時においてストレス抵抗生を弱める可能性が示唆された。今後は、寿命の変化や血液パラメーターを解析し、カロリー制限によるFMO3遺伝子の発現上昇の意義についてさらに解析を行なっていく。