表題番号:2025C-194
日付:2026/04/03
研究課題作品が生まれる〈場所〉をめぐる人文学的知の再構築
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 人間科学学術院 人間科学部 | 教授 | 福島 勲 |
- 研究成果概要
アイルランドの首都ダブリンに滞在し、国立図書館の常設展示であったアイルランドの国民詩人ウィリアム・バトラー・イェイツの展示を調査した。この調査を通じて、作家が生きた土地と作品の誕生との関係について知見を深めることができただけでなく、後世にその同じ土地で作家が顕彰されていくプロセスについても視野を広げることができた。また、イェイツの展示で得た知見から、キルメイナム刑務所も調査し、アイルランドの近代史に大きな影響を与えたイースター蜂起について理解を深め、イェイツの「イースター、1916」という詩が生まれた時代と場所についても理解を深めることができた。
さらには、アイルランド文学博物館も調査し、オスカー・ワイルド、サミュエル・ベケットの作品と土地の関係、とりわけ、ジェイムス・ジョイスの作品とダブリンという町との密接なつながりについて、詳細な展示によって、その具体的な場所を把握することができた。
その後、特別研究期間の滞在先であるパリに移動し、国立図書館(リシュリュー館)で資料調査を行うとともに、ベンヤミンの『パサージュ論』にも影響を与えたギャラリー・ヴィヴィエンヌ、また、モリエールの彫像やレリーフの調査を行い、作品と場所の関係について知見を深めた。