表題番号:2025C-183
日付:2026/02/25
研究課題ハワイ語を事例とする危機言語の世代間継承とメディア利用に関する談話分析的研究
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 社会科学総合学術院 社会科学部 | 教授 | 古川 敏明 |
- 研究成果概要
- 2025年度は研究協力者からの協力を得て、ハワイ語ラジオ番組の音声データおよびポッドキャストの動画データの文字起こしを実施した。これらを利用して詳細なトランスクリプトを作成した上で、口頭発表および論文投稿へと進めた。とりわけ、ハワイ諸島のニイハウ島出身者が話すニイハウ変種の使用に着目し、1972年のラジオ番組における放送回と、2020年代に開始された同島の生活文化をテーマとするポッドキャストにおける言語実践の比較分析に取り組んだ。分析にあたっては t/k 音の切り替えを鍵とし、ミクロなレベルに加えて、社会文化のレベルにおける意味生成について探究した。
口頭発表としては、5月にCAN-Asia 8th Symposium on L2 Interaction(韓国、釜山大学校)でポッドキャストにおける相互行為について発表し、出席者からフィードバックを得た。この発表を元にして、その後、執筆依頼を受けた学術誌への論文投稿を行った。2026年2月末時点で査読中であり、2026年度に掲載される見込みである。
6月のInternational Pragmatics Association(オーストラリア、クイーンズランド大学)では、環境汚染をテーマとする公聴会における英語とハワイ語の並置が生み出す相互行為的効果について論じる発表を行い、同学会に出席していたハワイ語研究者と交流し、議論を深めることができた。
2026年1月には、ここ数年取り組んできたプロジェクトの成果として、論文集の中の1章として、ハワイ語による物語の詩的分析に関する論考を出版した。