表題番号:2025C-182
日付:2026/03/22
研究課題ガブリエル・ガルシア・マルケスの文学作品をめぐる出版社のプロモーション戦略の分析
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 社会科学総合学術院 社会科学部 | 教授 | 寺尾 隆吉 |
- 研究成果概要
- 1960年代にラテンアメリカで強い影響力を持った文芸雑誌『ムンド・ヌエボ』(パリ)と総合週刊誌『プリメラ・プラナ』(ブエノスアイレス)の解析と、1960年代に「ラテンアメリカ文学のブーム」を担った作家たちが残した書簡(2023年にアルファグアラ社から刊行された『ブームの手紙』等の書籍に収録)の解読を中心に、1960年代から70年代前半にかけて、ブエノスアイレスの有力出版社スダメリカナの周りに出来上がっていった国際的文学ネットワークによる文学作品のプロモーション戦略を分析した。2025年9月6日には、日本ウィリアム・フォークナー協会第28回全国大会において、「ガブリエル・ガルシア・マルケスとラテンアメリカ文学の形成―「ブーム」とその背景」というタイトルで研究発表を行い、これをまとめた研究論文が雑誌『フォークナー』28号に掲載されることになっている(2026年5月刊行予定)。また、ガルシア・マルケスについては、その略伝と作品研究を『ガブリエル・ガルシア・マルケスーラテンアメリカ文学と魔術的リアリズムの結合』(水声社、2026年1月刊行)にまとめ、出版業と創作の関係を中心に、本研究の成果を盛り込んだ。また、関連して、早稲田大学国際会議場で2026年1月22日に、作家磯﨑憲一郎氏と「ガブリエル・ガルシア・マルケスを読む」というタイトルで対談を行った。ガルシア・マルケスの代表作『百年の孤独』については、スペイン語圏で成功を収めた後に世界へと広がっていく過程が把握できた。