表題番号:2025C-159 日付:2026/03/27
研究課題人の行動や判断に依存する業務の設計方法の構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院創造理工学研究科 准教授 下野 僚子
研究成果概要

 本研究は、人の行動や判断に依存する業務の質と効率を向上させるため、プロセス管理と業務従事者の力量管理を統合した業務設計方法の構築を目的として実施した。まず、医療機関、行政機関、地域事業等における先行研究および実務事例を対象に、業務プロセスと力量管理の観点から共通構造の整理と課題抽出を行った。その結果、業務の標準化、力量の段階的定義と可視化、それらと整合する教育などの必要性が分野横断的に共通する課題として明らかとなった。

  

研究対象として、医療分野(採血業務、部門マネジメント)および地域事業(バイオマス資源循環に関する事業の構想設計)を設定した。それぞれの業務特性を考慮した業務設計手法を検討した。具体的には、業務プロセスの構造化、力量の段階的評価にもとづく業務設計、それらと整合する教育方法の開発手順や力量評価指標、構想図による業務全体像の可視化手法を導出した。さらに、実データ分析や現場ヒアリングに基づく検証により、提案手法が評価の再現性向上、意思決定の支援として有効であることを確認した 。

 以上より、本研究は、人に依存する業務に対して、質と効率の両立を実現するための構造的かつ汎用的な設計方法を提示した点に意義がある。今後、実データを用いた検証を通じて設計手法の精緻化を行う。