表題番号:2025C-116
日付:2026/04/04
研究課題ラストマイル配送における効率的な配送計画の立案に関する研究
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 教授 | 谷水 義隆 |
- 研究成果概要
- 配送センターや倉庫から消費者へ荷物を配送する物流の最終区間はラストマイル配送と呼ばれる.近年のEC市場の拡大に伴い,ラストマイル配送における取扱量は増加の一途をたどっている.一方で,トラックドライバーの高齢化や時間外労働規制の強化により,配送能力の低下が懸念されている.このような状況下において,物流の持続可能性を確保するためには,再配達のような非効率な配送を削減することが重要である.この課題に対する有効な方策のひとつとして,誰もが利用可能なオープン型宅配ロッカーの活用が注目されている.オープン型宅配ロッカーは置き配の一形態であり,配送業者および消費者双方にとって利便性の高い場所に設置されることが望ましい.したがって,その配置計画においては,道路ネットワーク構造や人流特性を考慮した合理的な最適化手法が求められる.本研究では,道路ネットワークを考慮したオープン型宅配ロッカーの配置最適化手法を提案した.具体的には,Louvain法によるクラスタリングに基づき地域構造を抽出し,さらに次数中心性に基づいて代表ノードを選定することで,ロッカー設置候補地点を決定する手法を構築した.また,人口密度データを用いて人流モデルをより精緻に表現し,実際の利用状況を反映した配置評価を可能とした.計算機実験では,大阪府阪南市の道路ネットワークおよび人口密度データを用いて提案手法の有効性を検証した.また,比較対象として従来手法であるk-means法を用いた配置結果との比較を行った.その結果,提案手法は従来手法と比較してロッカー利用者の総迂回距離をより効果的に削減し,実用性の高い配置案が導出できることを示した.