表題番号:2025C-076 日付:2026/04/03
研究課題サイン波音声知覚と音声環境の関連性
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 准教授 篠原 靖明
(連携研究者) The Graduate Center, City University of New York Distinguished Professor Douglas H. Whalen
(連携研究者) Yale University Associate Research Scientist Mark Tiede
(連携研究者) The Graduate Center, City University of New York Professor Valerie L. Shafer
研究成果概要

サイン波音声とは、自然録音音声のフォルマント、F1F2, F3をそれぞれサイン波として再現し、それら3つのサイン波を結合させたものを指す(Remez et al., 1981, 1994)。そのため、その音声には基本周波数(F0)Harmonicsが含まれず、ヒトにとって通常言語音として知覚することは困難である。一方で、一度その音声を言語音として知覚できると、その内容を識別することもできる(Feng et al., 2012; Liebenthal et al., 2003; Rosen & Hui, 2015)。本研究では、自然録音された言語音とサイン波音声のそれぞれの知覚能力の関連性を調査することで、ヒトが音を言語音として認識するために必要な音響要素を特定することを目的としている。

上記目的を達成するため、自然録音音声とそのサイン波音声の日本語文と英語文を識別する実験の計画を立てた。2025年度、倫理審査を通過した後、日本語話者に対しては早稲田大学にて知覚の予備実験を行った。また、予備実験の結果をもとに、実際に知覚の実験で使用する刺激音の編集やそれを再生するプログラムの作成(編集)を行った。今後は、サイン波の音声環境と識別のしやすさの関連性、母語や非母語の言語能力とサイン波の識別能力の関連性の詳細を調査する。