表題番号:2025C-010 日付:2026/03/07
研究課題カーボンニュートラル実現のための環境規制と競争政策
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 准教授 遠山 祐太
(連携研究者) Waseda University Assistant Professor Tatsuya Abe
研究成果概要
本研究では、カーボンニュートラル実現のための環境規制と競争政策の在り方について、マイクロデータを活用した生産関数推定に基づく実証研究を行う。環境規制分野においては、生産関数に基づくCO2削減費用関数の推定手法の開発を行う。本手法をインドネシアの工業統計データに適用し、同国で導入が進んでいる排出権取引制度の評価を行う。競争政策分野においては、範囲の経済を加味した複数財生産関数の推定手法を開発し、企業合併に伴う生産配分改善効果、及びそのエネルギー効率性への影響について、日本の製紙産業を対象とした分析を行う。本研究の実証分析を通じて、近年注目が集まっている環境政策と競争政策との関連について新たな視座を提供する。同時に、本研究で開発した手法は世界共通で利用可能な生産マイクロデータを活用しているため、世界各国で有用な政策分析ツールとなることが期待される。

本年度はCO2削減費用関数の推定に関するプロジェクトについて論文の執筆を進め、日本経済学会(共著者発表)、International Workshop on Industrial Organization of Energy and Environmental Marketsなどにおいて研究発表を行った。近い内に国際査読誌へ投稿する予定である。一方、製紙産業のプロジェクトについてはデータ収集及び構築を進め、今後本格的なデータ分析を進める予定である。