表題番号:2025C-005 日付:2026/02/28
研究課題多様性と寛容の限界について
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 助手 石山 将仁
研究成果概要
 研究課題「多様性と寛容の限界について」に関して報告を行う。

 石山(2025)において、社会には多様な意見や主張等が存在することを所与とした上で、(1)理に適っていない意見の不一致を縮減するために、各市民の政治的認識の批判的反省が必要であると論じた。また、(2)理に適った市民の間でも、間主観的な熟考された判断を形成するために、各市民が他者の政治的認識を認知することで、自らの政治的認識を批判的に反省する必要があると論じた。
 ただし、こうした批判的反省は、各個人がただ自分自身で為す実践というよりも、むしろ、そうした批判的反省が可能になる社会的条件が整備されていることによって促進される実践である。そのために、芸術や学術に対する公的支援は正当化されると主張した。
 石山(2025)の中ではそうした批判的反省を「個人的な政治的自律」と呼んだ。これは第一に「人格的自律」と、第二に「集合的な」政治的自律と区別されるものである。

なお、石山(2025)は早稲田大学大学院 政治学研究科に提出した博士論文である。
また、石山(2026)は石山(2025)の一部を加筆・修正したものである。