表題番号:2024R-036
日付:2024/07/10
研究課題電動ナノ注射器による細胞内物質導入の時空間制御およびクロススケール計測技術の開発
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 | 教授 | 三宅 丈雄 |
- 研究成果概要
- 細胞機能メカニズム(メゾ複雑体の構造とダイナミクスを含む)の理解において、外から標的物質を細胞内に届けるあるいは抽出する技術開発は必須である。しかしながら既存の細胞内導入法(化学/生物学的ウィルスベクターなど物理的エレクトロポレーションなど)においては、導入できる物質の大きさや種類導入効率と細胞数(107個以上)操作性死細胞など多くの課題を残し理想的とは言えない。この本質的な課題を解決するため、申請者は、微細加工技術を駆使することでナノチューブが配列加工された新素材(ナノ加工薄膜)を開発し本ナノ加工薄膜を物理的に細胞に刺入することで任意の機能性物質(小分子からミトコンドリア細胞小器官など)を細胞に届けるナノ注射器を開発してきた。本研究課題では、本ナノ注射器を基盤とすることで、機能性物質の細胞内導入を時空間的に制御し、さらに、導入物質の細胞内挙動を網羅的に解析することでメゾ複雑体の構造およびダイナミクスを理解するための計測手法を開発する。