表題番号:2024R-034
日付:2025/02/28
研究課題人工視覚脳コンピュータ実現のための超低遅延映像センシング
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 | 教授 | 池永 剛 |
(連携研究者) | 東南大 | 准教授 | Songlin Du |
- 研究成果概要
- 多様なインタラクティブ映像認識応用のコアとなる人工視覚脳コンピュータ(ABC: Artificial Brain-vision Computer)の実現を目指し、特に小脳の機能を司る超低遅延(1ミリ秒)映像センシング技術の創出を行うことを目的として検討を行った。このため、ルールベース処理としてカメラ姿勢推定、スーパーピクセル処理など、学習ベース処理とそれらの融合処理として果物欠陥検出などの課題を取り上げ、実環境下で高い精度が得られる超低遅延向き映像認識アルゴリズム構成法とそれに基づくハードウェアアーキテクチャの確立を目指して取り組みを行った。それらを超高速カメラ、大容量FPGA、高性能PCから構成されるシステム上に実装を試み、本提案の有効性を確認した。また、これらの成果を世界に先駆けて発信することにより、人工視覚脳という新概念に基づく次世代コンピュータとして、学術界にインパクトを与える取り組みを行った。さらに、関連成果として、深層学習に基づく人物や物体姿勢推定のアルゴリズム構成法に関する検討を進め、超低遅延実装に関する検討も行った。本研究に関連する成果として、IEEE Transactions on Automation Science and EngineeringやPattern Recognition (Elsevier)など6件の原著学術論文に採択された。また国際会議としては、Eighth International Conference on Imaging, Signal Processing and Communications (ICISPC 2024)で発表した。