表題番号:2024E-034 日付:2025/02/04
研究課題認知疲労の生理的機序解明に向けたアプローチ;脳血管ユニットに着目して
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 講師 塚本 敏人
研究成果概要
長時間の認知活動によって、認知機能は低下する(認知疲労)。しかしながら、認知疲労の生理的メカニズムは不明瞭な点が多い。本研究では、2秒に1回の頻度で、50分間の実行機能課題に取り組んだ際に生じる認知疲労と脳血行動態との関連性について検証した。また、5分間毎に1分間の休息を挟み、間断的な認知活動に伴う認知疲労と脳血行動態との関連性についても検証した。対象は、本学に所属する若年男女14名とした。実行機能課題は、Go/No-go課題をプログラムした。対象条件では、ビデオ視聴安静条件を設定し、3条件を無作為クロスオーバー試験で実施した。脳血行動態に関しては、経頭蓋超音波ドプラ法を用いて、中大脳動脈および後大脳動脈血流速度を測定した。その上で、チェッカーボード視覚刺激誘発性のニューロバスキュラーカップリング機能、血圧変動と脳血流速度に対する伝達関数解析から動的脳循環調節機能を評価した。本研究成果は、2025年度の日本体力医学会にて発表予定でいる。