表題番号:2024C-719
日付:2025/03/18
研究課題国内外を横断する都市環境装置「コンテナガーデン」の開発研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 准教授 | 渡邊 大志 |
- 研究成果概要
- 本課題では、プロジェクトの要となるオリジナルのコンテナガーデンの設計・試作までを行った。20ftのコンテナモデュールに則った木製フレームを基本としながら、異なる場所に設置する際に寸法をアジャストできるように、長手方向に伸縮できる機巧を内臓した。全ての部材は組み立て式として、ジョイントには金物を用いてビスを一切使用しないものとしている。加えて、構造部材が植物プラントを兼ねる工夫を行なった。その過程では、研究協力者としてフィンランド・アアルト大学のマイユ・スオミ女史に意見を求め、特にランドスケープの観点からの点検を行なった。仮設の環境装置としても機能させるため、太陽光発電と水の循環装置に関する技術的な調査と試作を思案し、コンテナフレームとガーデン部分に組み込むことにした。また、実際に海外に設置する候補先として、台湾の新竹公園の視察を行なった。視察には、現地でのコーディネーターを依頼した李玄先生(台湾科技大学)に同行してもらい、現地の水源の状況や公共の親水空間の市民による利用状況を確認した。これら本課題で達成された内容を基盤として、引き続き、実際に社会の中で運用試験を行うと共に、改良を重ねながら国内外での設置を行なっていく予定である。また、その成果を2025年5月と6月に展覧会で発表する予定である。