表題番号:2024C-700
日付:2025/03/31
研究課題『和英コア学習辞典』作成に向けての『日本語コア辞典』英訳版の情報の合理化
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 商学部 | 教授 | 山田 茂 |
- 研究成果概要
科研費研究「日本人による英語での発信の基礎を固め、応用の起点となる『和英コア学習辞典』の開発」(基盤研究(C) 2022-2027)における、『和英コア学習辞典』作成に向けての作業を進めた。従来の和英辞典には収録されておらず、日本人の発信に有用である情報を特定し、検索の便を考え最も妥当と思われる日本語の見出し語に組み込み、同辞書を作成する。主な作業は以下の二つである:(1)『和英コア学習辞典』の基礎となり、入手済みの、K Dictionariesの『日本語コア辞典』の英訳版(形式は「和英辞典」)の情報の合理化(類義語・関連語等の見出し語の統合、反意表現の取り込み、不要な表現の削除等);(2)『英語コア辞典』の日本語訳版(形式は「英和辞典」)からの情報の追加。
(1)の『日本語コア辞典』英訳版の情報の合理化に焦点を当てた。情報を絞り、類義語の統合、見出し語の階層可等を行いエントリーの合理化を進めるため、Oxford Text Checkerを使い英語部分の単語をCEFRのA1からC1に表示してみた。しかし、日本人の発信に有用と思われる語句とCEFRのレベルとが必ずしも一致しないことが判明した。情報の合理化は日本語、日本人英語話者のニーズをベースに行う方がベターで、CEFRや頻度が参考になるのは(2)においてであろうことがわかった。