表題番号:2024C-659
日付:2025/04/14
研究課題隈本繁吉⽂書から見た植⺠地台湾における公式的な歴史編纂事業
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 歴史館 | 助手 | 江 永博 |
(連携研究者) | 総合研究大学院文化科学研究科博士課程 | 研究補助者 | 秦文憲 |
- 研究成果概要
23年度に続き、今年度も「隈本繁吉文書」の翻刻作業を行なってきた。全41項目の資料について、前年度は18項目の第一段階の翻刻作業が完了し、今年度は残りの項目を全部翻刻する予定であったが、昨年度の史料は書簡のようなものが多かったことに対して、今年度は未定稿が多くて、1項目につき50枚以上・80枚以上のものもあり、さらに原稿用紙に書かれた文書は内容の訂正・添削が大量に行われて、図および表の類も散在していたため、翻刻作業自体は相当苦戦苦闘していた。
今年度も総合研究大学院文化科学研究科博士課程所属の方に研究補助者として、手伝っていただきまして、全41項目中、英文または難読・整理に時間がかかる一部の資料を除き、基本的に翻刻作業を行なった。そして、翻刻されたデータに対して、今年度は11項目確認作業を行ない、現在、計19項目の確認作業が完了した。
未完成の翻刻内容が残っているが、来年度の翻刻作業より、すでに翻刻されたデータの確認作業が中心になるが、英文・難読・整理に時間がかかる箇所の翻刻は今までの方法だけでは通用できないところもあり、翻刻された内容を公刊するためには、確認作業も報告者のみならず、外部の専門家に依頼する必要があるため、来年度の進め方について、新たに計画する必要があり、今まで蓄積してきた研究成果をちゃんと発信できるように進めてまいりたい。