表題番号:2024C-622 日付:2025/04/09
研究課題宇宙線透視を題材とした高校生の学際的探究活動プログラムの開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 本庄高等学院 教諭 大塚 未来
研究成果概要

 本研究は、古墳の宇宙線透視という素粒子物理学と考古学の融合領域等を題材とし、高校生による学際探求活動を実践するための学習プログラム・教材開発、国際コラボレーションの構築を目的としたものである。これまで、高校生による宇宙線測定の国際連携ネットワークの構築と共同研究の実践、高校生による古墳の宇宙線透視を科学者やミュージアムと連携し進めてきた。また、2022年度には特別研究期間を利用し各国の科学教育アウトリーチ活動についての調査、 欧州におけるミュオグラフィの実験施設の巡見、教育利用に適した装置・測定手法と各国における実験と各国の社会・文化との関連についての調査、研究者や現地教員との意見交換、ネットワークの構築を行ってきた。本年度における主な活動は以下のとおりである。


・授業内での学際研究の紹介
 総合的な探究の時間の中で学際研究について取り扱い、学際研究とはどのようなものなのか、またその具体例について紹介を行った。生徒たちにも学際研究の実例の調べ学習を行ってもらうことで学際研究について知り、理解の深化をはかった。

・高校生による学際研究とアウトリーチについての探究活動
 有志の高校生が宇宙線透視技術を切り口として、科学技術と他領域や社会の繋がりをテーマとして探究活動を行った。高校教育とのつながり、学際研究やサイエンスアートについての例示と考察を行い、課題点やこれからの展望、提案として発表を行った[1]。

[1] https://www.waseda.jp/school/honjo/news/6841