表題番号:2024C-585
日付:2025/02/14
研究課題Validity of using perceived exertion to assess muscle fatigue during resistance exercises
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 | 助教 | 趙 寒曄 |
(連携研究者) | スポーツ科学学術院 | 教授 | 岡田純一 |
- 研究成果概要
本研究の目的は、パワー向上を目的とした爆発性レジスタンスエクササイズにおいて、筋疲労度と主観的運動強度(RPE)の対応関係を調査し、RPEを用いた筋疲労度の推測が妥当であるかを検証すること。男性アスリート17名を対象に、異なる疲労度設定(低・中・高)の爆発性バックスクワットエクササイズを実施させた。RPEの評価には10段階のBorg-CR10スケールを用い、運動中および運動後に被験者に回答を求めた。筋疲労度の定量化には表面筋電図を使用し、内側広筋および外側広筋の筋活動信号を記録して、大腿部の筋疲労度を測定した。
その結果、運動時のRPE(p < 0.001)と筋疲労度(p < 0.001)は同様の変化を示し、両者の間に有意な相関関係が認められた(r = 0.325, p < 0.001)。これらの結果から、RPEは爆発性レジスタンスエクササイズにおける間接的な筋疲労マーカーとして有用であると結論付けた。本研究の成果は論文としてまとめられ、国際学術誌に採択された(Zhao, H.; Kurokawa, T.; Tajima, M.; Liu, Z.; Okada, J. Can Perceived Exertion and Velocity Loss Serve as Indirect Indicators of Muscle Fatigue During Explosive Back Squat Exercise? J. Funct. Morphol. Kinesiol. 2024, 9, 238. https://doi.org/10.3390/jfmk9040238)。