表題番号:2024C-583 日付:2025/03/21
研究課題ショートトラックスピードスケート競技における滑走動作のメカニズム解明に向けた着脱式ブレード反力計測システムの開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 講師 岡部 文武
研究成果概要

 氷上滑走では床反力計を用いることができないため,滑走運動の力学的特性を解明するには,ブレードに作用する力(以下「ブレード反力」と略す)を計測するシステムを開発する必要がある.ショートトラックスピードスケート競技では反力計測システムが開発されているが,選手が使用できる用具が制限されるため,実践的な知見を獲得できたとはいい難い.そこで,本課題の目的は,選手が使い慣れた用具に着脱可能な反力計測システムを開発することとした.

 本課題で開発した反力計測システムは,スケート靴とブレード固定具の間に厚さ5mmの力覚センサを挟み込み,特製ネジによって留める構造とした.これによって,従来の反力計測システムの小型化に成功した.

 今後は,開発した反力計測システムの精度検証や氷上での実証実験を行い,滑走運動の力学的特性の解明に取り組む.