表題番号:2024C-580 日付:2025/02/04
研究課題スポーツがもたらす従業員のウェルビーイング効果の検証
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 准教授 佐藤 晋太郎
研究成果概要

本研究の目的は、日本特有のスポーツである企業スポーツがもたらす従業員のウェルビーイング醸成効果を検証することであった。企業がスポーツチ ームや選手をスポンサーすることで成り立つ商業形態は世界中で散見されるが、スポーツチームや選手を、会社の一部署や従業員として抱える日本の企業スポーツの形態は、世界的に極めて稀有である。この企業スポーツは、該当企業で働く従業員にどのような心理的効果をもたらすのだろうかの探索を進めた。本研究では、合計3社の企業スポーツを行う企業の担当部署へ半構造的インタビューを用いた聞き取り調査を行った。その結果、従業員に対してアンケートなどを用いた内部データの取得が想定以上に難易度が高いことが分かった。一方、今後の課題としてはまずは企業スポーツの明確な定義づけを行い、様々な企業スポーツの形態を包括的に整理する必要性が認識された。来年度はこの定義づけを明確にし、引き続き企業スポーツの財務指標に表れない効果と社会的価値の検証を推進する。