表題番号:2024C-578 日付:2025/03/26
研究課題オリンピックリフティングを用いた長期トレーニングが脚の筋力特性に与える影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 准教授 平山 邦明
研究成果概要

目的:本研究の目的は、急激に力を立ち上げる局面の筋収縮様式が異なるトレーニングが力の立ち上がり率および加速・減速パフォーマンスに与える影響を明らかにすることであった。

方法:健常な男女22名を、オリンピックリフティング群(OL群)、カウンタームーブメントジャンプ群(CMJ群)に分けた。OL群は短縮性収縮中に急激に力を立ち上げるオリンピックリフティングエクササイズを、CMJ群は伸張性収縮中に急激に力を立ち上げるカウンタームーブメントジャンプを、週3回×11週間実施した。力の立ち上がり率(rate of force development: RFD)、10ヤード走、プロアジリティテスト、スクワットの最大挙上重量の測定を上記トレーニングの前後に実施した。

結果:最大筋力を除く、RFD、加速・減速パフォーマンスいずれにおいても有意な変化は認められなかったものの、RFDについてはCMJ群、OL群ともに向上がみられた。

結論:急激に力を立ち上げる局面が異なるトレーニングは、力の立ち上がり率に異なる影響を及ぼすが、加速・減速パフォーマンスには影響を与えない可能性が示唆された。