表題番号:2024C-574
日付:2025/02/17
研究課題足趾筋力トレーニング実施時の筋活動及び介入効果の調査
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 | 助教 | 前道 俊宏 |
(連携研究者) | 早稲田大学スポーツ科学学術院 | 教授 | 熊井司 |
- 研究成果概要
本研究では、4種類の足趾筋力トレーニングの筋活動量を調査し、それぞれのトレーニングの特徴を明らかにすることを目的とした。対象は一般健常男性18名とした。4つの足部内在筋(短母趾屈筋、短趾屈筋、母趾外転筋、小趾外転筋)と2つの足部外在筋(長母趾屈筋、長趾屈筋)を被験筋とし、表面電極の貼付およびワイヤー電極を刺入し、筋活動量を調査した。4種類の足趾筋力トレーニングとして、①タオルギャザー(TG)、②足関節底屈位のタオルギャザー(TGPF)、③Short foot exercise(SFE)、④Toe push-down exercise(TPE)の4試技とした。筋活動量は、各試技および各筋の最大随意等尺性収縮を計測した。これらで得られた筋活動量のデータを用いて、各試技における各筋の正規化した値を算出し、統計解析を行った。測定の結果、TGとTGPFは、足部外在筋の筋活動量が高く、SFEとTPEは、足部内在筋の筋活動量が高かった。加えて、TPEは、SFEよりも足部内在筋の筋活動量が高値を示した。これらの結果から、足部外在筋トレーニングは、TGとTGPF、足部内在筋のトレーニングは、SFEとTPEが有効であることが明らかとなった。
今後は実際にこれらのトレーニングを介入し、長期的に調査を行う予定である。これらで得られる結果は、スポーツにおけるパフォーマンスの向上や足部障害予防に繋がる有益な情報となり、スポーツ現場への貢献が期待出来る。