表題番号:2024C-569 日付:2024/12/31
研究課題識別後フィードバックは共同目撃者との会話に影響するか?
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助教 福島 由衣
(連携研究者) University of Waikato, New Zealand Professor Maryanne Garry
(連携研究者) Bates College, the United States Professor Amy Bradfield Douglass
研究成果概要

目撃者が写真帳から犯人識別を行った直後,判断の正確性を示唆するフィードバックを返すと,フィードバックを与えられなかった目撃者に比べて,目撃した出来事に関する記憶評価が上昇することがある(例えば,「いいですね,犯人を選びましたね!」Wells & Bradfield, 1998)。この現象は識別後フィードバック効果と呼ばれ,判断の正確性とは無関係に生じる。本研究では,フィードバックによって記憶評価が上昇した実験参加者が,同じ出来事を目撃した共同目撃者の供述に影響を与えるか検討した。本年度は研究実験材料の作成,選別を行い,実験室実験にてデータ収集を行なった。データ収集については予定人数にまだ満たないため,来年度も継続して収集を行う予定である。また,関連研究の論文化,シンポジウムでの発表を行なった。