表題番号:2024C-461
日付:2025/01/24
研究課題宇宙環境に耐性を有する接合技術の研究開発
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 教授 | 宮下 朋之 |
(連携研究者) | 早稲田大学 | 招聘研究員 | 保川彰夫 |
- 研究成果概要
宇宙環境は高真空の環境であり、日陰の影響も大きく、大きな温度差が生じることが多い。加えて、宇宙線にさらされるため、材料の分子結合に影響を及ぼし劣化し寿命を迎えることとなる。宇宙線や熱輻射には方向性があり、適切な箇所に適切な材料を使用することが重要である。しかしながら、これらを的確に接合するための技術が必要となる。さらに、宇宙空間へ運搬するために、過酷な振動荷重が作用し、宇宙における機械動作により、変動荷重が作用する。
本研究では、この環境のうち、熱および振動荷重に対し、ハンダ材料を対象として、繰り返し荷重(振動と熱)が作用する状況において、接合状態を予測するための技術を提案し、実験により検証を実施した。接合部の破断を生じる繰り返し数の予測値および発生箇所を算出する近似式を提案し、振動荷重および熱荷重を印加することにより、その近似の妥当性を確認した。