表題番号:2024C-450
日付:2025/03/17
研究課題木造建築の不燃化及び早期火災覚知に関する実験的研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 講師 | 伯耆原 智世 |
- 研究成果概要
2018年にはノートルダム寺院火災や首里城火災が発生し、これまでの文化財防災の見直しが急務となっている。特に、文化財建造物はその殆どが木造建築であり、その燃焼性状の解明が急務である。更に、火災が大きく成長する以前に火災を早期発見・消火できれば、人的被害の軽減の他、寺社などの歴史的建築物の価値保全にも大きく寄与する。寺社や民家等の歴史的建造物を対象として、火災拡大の抑制、早期覚知、消火を可能とする総合的な防災計画手法の開発を目指すことを目的とした。急速に進行する少子高齢化や空き家の増加により、住民による市街地火災の早期発見、消火は、今後更に困難になると予測される。
そこで、本年度には、茅葺屋根民家を対象とした火災の早期感知を目標に、煙流動予測のための基礎データを収集した。これら実験により得られたデータを基に煙流動予測を試み、研究成果の学会発表及び情報収集を行った。