表題番号:2024C-419
日付:2025/04/04
研究課題サステイナブルHRM施策の構成要素に関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 大学院経営管理研究科 | 教授 | 竹内 規彦 |
- 研究成果概要
- 近年、「人的資源管理(以下、HRM)」の分野において、「サステイナブルHRM」という概念に注目が集まりつつある。サステイナブルHRMとは、単に事業や戦略のゴールだけではなく、経済性・社会性・環境性の要素から成る持続可能な開発目標(SDGs)を同時に達成することを試みる人材マネジメントの新たなアプローチを指す。しかしながら、この議論の多くは現象面での課題や重要性の指摘に留まっており、理論ベースの概念整理や実証レベルでの概念の妥当性及び信頼性の検証までには至っていない。そこで、本研究では、企業が実践するHRMの施策(practice)レベルに分析焦点を合わせ、いかなるHRM施策が経済性・社会性・環境性の諸側面を同時に高める可能性があるのかについて、文献や事例をもとに探索に明らかにし、定量的に測定可能な指標・尺度開発の作成準備を試みた。成果としては、サステイナブルHRMの文献レビューを広範に行い、施策の項目レベルでの抽出と次元性に関する仮説設定を行った。