表題番号:2024C-411
日付:2025/03/31
研究課題決算説明会におけるセンチメントと経営者予想の修正の関係
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 商学部 | 助手 | 張 瀟月 |
- 研究成果概要
決算説明会における経営者とアナリスト間のコミュニケーションが経営者予想修正に及ぼす影響を,社会的学習理論とEASI理論に基づき仮説を構築し、これを実証的に検証した。分析においては,BERTモデルをファインチューニングし,これを決算説明会での経営者とアナリストのトーンの測定に利用することによって,トーンの測定を精緻化することを試みた。これらの分析を通じて,経営者とアナリスト間のコミュニケーションが経営者の利益予想の修正に与える影響を明らかにし,特に質疑応答セッションでのトーン分析が投資家にとって重要な経営者利益予想にどのように影響するかを示した。また,決算説明会が単なる情報伝達の場にとどまらず,経営者の意思決定プロセスにおいて重要な役割を果たしていることが示唆された。
結果として, 2024年8月に日本経済会計学会で本研究を「決算説明会の質疑応答セッションにおけるトーンと予想修正との関係」題に発表した。