表題番号:2024C-341 日付:2024/12/08
研究課題八丈島における生業の持続可能性に関する実証的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文化構想学部 教授 西城戸 誠
研究成果概要
 本研究の目的は、東京都八丈島における生業の持続可能性について実証的に考察することである。八丈町の産業は農業(花き観葉植物栽培)と沿岸漁業を基盤とし、くさや加工や伝統工芸品の黄八丈織などの商工業がある。だが、管見では、黄八丈織以外の産業に対しては、生業史に関する学術的研究の蓄積が乏しい。
 本特定課題研究では、八丈町の「くさや」(トビウオ・ムロアジの加工品)と「レモン」「フェニックス・ロベリニー(ロベ)」の生産状況についての調査研究を行い、生業の持続可能性について実証的に考察する。本年度は昨年度の特定課題研究におけるくさや以外に、レモンとロベの生産状況についての調査を開始し、八丈島の漁業と農業との相違点に関する考察を進めている。
 なお、本年度の夏に科研費・挑戦的研究(萌芽)「島嶼スタディーズ構築に向けた生業の持続可能性とレジリエンスに関する実証的研究」の採択を受けた。昨年度からの特定課題研究の成果であるともいえる。本年度の特定課題研究の成果は、次年度に学会報告などで発表していきたいと考えている。