表題番号:2024C-291 日付:2025/04/04
研究課題植民地における褒賞制度の展開
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 歴史館 講師 袁 甲幸
研究成果概要
本年度は、以下のように研究を進めました。 
①植民地社会の統合に関する先行研究を収集し、研究史の流れを把握した。 
②植民地関係の被褒賞者の全体像を明らかにした。具体的には、台湾総督府、朝鮮総督府、関東庁が上申主体となった+内閣および他の省庁が上申主体となったが、植民地関係の功績が認められた特別叙勲・褒章のリストを整理し、内地人、現地人別で、それぞれの授章時期、理由別での分析を行い、占領初期の治安維持、実業発達、教育・社会事業など、植民地統治の時期に応じて褒賞の重きが置かれた分野に特徴があったことを解明した。 ②台湾総督府文書にある褒賞関係の書類を悉皆調査し、各時期の総督府の上申意図や、紳章など現地限定の身分付与との関係を検討した。 
③夏には台湾の研究機関や大学などを訪問し、被褒賞者個人の資料やそういった人々に関連うするメディアの報道を収集した。 
今後は、朝鮮関係の資料を収集した上で、論文としてまとめる予定である。