表題番号:2024C-267
日付:2025/08/24
研究課題紙を用いた線分のn等分法からKiepert点までの体系的教育理論の構築
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 高等学院 | 教諭 | 松永 昇也 |
(連携研究者) | Kazakh National Pedagogical University | Professor | Saule Janaberdiyeva |
(連携研究者) | Al-Farabi Kazakh National University | Researcher | Nurzhan Aitibayev |
(連携研究者) | 山形大学 | 教授 | 高山 琢磨 |
- 研究成果概要
- 中学数学(特に幾何的分野)への学習意欲を向上させる教材の開発を進めた。その前提として、中学数学の幾何分野で必要となる、『“空間を認識する力の素地”を小学生がどれぐらい備えているか』についての実験的授業を実施することができた。(結び目理論の素地となる教材を使用。2024年12月8日(日)に小学生を対象として実践。)「紙を用いた線分のn等分法」に関する開発は、これまでの研究成果について、海外の学術誌に投稿することを目指してまとめ続けている。それと同時に、“カリキュラムの中にいかに取り込むか”、“どのように扱うのが適切か”、といった点についても、より深く吟味することができた。平面図形と空間図形の行き来による幾何学教材の開発は、第198回早稲田大学数学教育学会(カリキュラム学習指導法分科会、9月 14日 (土)早稲田大学)で、空間に拡張する今回着目している定理の平面上での有用性について『三平方の定理を用いた三角形の垂心の存在証明』というタイトルで発表した。また、3次元の図形への拡張において、AIの活用の可能性を探求し、数学教育学会では、『「AI時代の 数学教育」―数学科の 授業における生成AIの活用―』というタイトルで、,2024年度数学教育学会春季例会にてまた、『AI時代の 数学教育―数学科の 授業における生成AIの可能性―』というタイトルで、2024年度数学教育学会夏季研究会(関東エリア )にてそれぞれ発表した。ド・ロンシャン点の空間的位置づけについては、“空間的位置づけに用いる斜四角錐の部分的なカバーが、うまく変形することで、部分的ではなく、完全な等面四面体にすることができること”と、Bolyai-GerwienThm.やDehn’s Dissection Thm.との繋がりをどう論理的に展開するかを探求した。成果を、海外の学術誌に投稿する方向で進める。今後も引き続き、ド・ロンシャン点の性質が四角錐の部分被覆上や完全な等面四面体上でどのような性質を生み出すか、に新たな視点を加えるべく研究を進める。(800文字)