表題番号:2024C-231
日付:2025/03/25
研究課題児童の24時間行動指針が健康・学力へ与える影響
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 | 教授 | 石井 香織 |
- 研究成果概要
- 身体活動推進に加え座りすぎを防ぐ対策の推進が子どもの身体的健康のみならず、心理的健康を維持・改善し、学力を向上させる。近年は身体活動、座位行動に加えて睡眠を含んだ各行動のバランスを、1日(24時間)を通して考える行動基準が世界の潮流である。しかし、日本の子どもを対象にした24時間のバランスを考慮した研究はわずかである。そこで本研究の目的は、24時間行動基準が健康・学力に与える長期的影響を解明することとした。1中学校区の小学校・中学校に通う児童・生徒(960名)を対象に縦断研究を行った。調査は、加速度計による客観的測定および質問紙による身体活動・座位行動、睡眠、メンタルヘルスを調査した。学力および体力については、学校からの提供を受けた。本年度取得したデータを用いて、9年間の長期的影響の検討が可能となった。本研究課題は、子どもにおける24時間の行動バランスを考慮した長期的影響(観察研究および介入研究)について、健康指標として身体的指標に加え心理的健康や学力にも着目した世界で初めての研究である。