表題番号:2024C-170 日付:2025/02/04
研究課題データベース「MXeneゲノム」 が 先導する 未踏 MXene
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 先進理工学部 教授 大久保 將史
研究成果概要
層状遷移金属炭化物MXene(一般組成式M2n+1XnTx, M = Ti, V, Nbなど、X = C, N, Bなど、T = O, OH, F, Brなど)は、2011年にYury Gogotsiらにより発見された化合物群の総称である。MXeneの報告以降、世界的な研究開発競争が繰り広げられ、様々な合成、様々な組成、様々な物性、様々な応用が報告されてきた。特に、エネルギーデバイスへの応用は、カーボンニュートラル社会実現に向けたキーテクノロジーとして研究開発が盛んである。本研究では、爆発的に広がったMXeneの材料探索空間で、エネルギーデバイスに最適なMXene組成、構造、特性を最適化する高効率な手法を開発することに取り組んだ。特に、材料を作製した際のデータを一元的に集約したデータベース化、そのデータベースから情報を抽出し、情報間の相関関係を可視化する手法の開発に取り組み、JSON形式のデータベース化することで、実際に高効率なデータ可視化に成功した。更に、機械学習を用いて、未踏空間の性能予測にまで可能にした。