表題番号:2024C-138
日付:2025/04/04
研究課題児童の日本語・英語・認知の発達に関する実験言語学的研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
---|---|---|---|
(代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 教授 | 尾島 司郎 |
- 研究成果概要
本研究は、2024年度に向けて申請した科研費基盤B課題「超長時間の早期英語学習が子供の言語・脳・認知に及ぼす影響の統合的研究」を補完し、昨年度に本学に着任した申請者の研究基盤の強化を目指すものである。本研究では主に日本人の小学生や大学生を対象として、言語発達研究に関連する種々の研究分野(言語学、教育学、脳科学)から採用した複数の実験手法・調査方法により、多角的な実験データを取得することを目指した。これにより、日本語母語話者の子供の日本語・英語・認知発達に対して、それまでの英語学習経験がどのように影響しているのかを検討してきた。特に英語力が高い子供の英語学習経験を分析することによって、具体的にどの時期のどんな経験が効果を持っているのか、基礎的なデータを得ることが出来た。これまでの研究成果をまとめた論文を、海外の査読付き単行本の一章として出版した。また、研究成果を広く一般に公開するための書籍の執筆を進めている。被験者が外部から来た際に使用している実験室も、本助成費のおかげで充実し、研究基盤の強化が出来た。次年度以降は、この基盤を有効に活用し、さらに人的ネットワークも広げていくことで、研究を加速していきたい。新しい実験の準備も進めることが出来たので、着実に実施し、新たなデータを取得していく。