表題番号:2024C-122 日付:2025/04/12
研究課題偏光高速度干渉のためのノイズ除去に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 及川 靖広
研究成果概要
偏光高速度干渉計を用いた音場計測・可視化システムを提案してきた。これまで、直径20cm程度の計測領域を実現し、様々な音場を可視化計測してきた。偏光高速度カメラで記録するため瞬時に変化する音場を計測することができ、音場生成の理解を促すのに非常に有効であるが、一方で、計測結果に含まれるノイズの除去の必要性が課題となっている。そこで本研究では、これまでのシステムを高度化し、そのノイズを低減する手法を確立した。具体的には、以下の項目について取り組んだ。1.物理法則に基づいて学習するニューラルネットワークを用いた方法を提案、実装し、それらの性能比較を行った。2.生成モデルを用いた方法を実装し、それらの性能比較を行った。3.シミュレーションにより作成した学習データを用い、実測データに対しても有効であることを示した。4.複数方向からの計測データを用い、三次元音場を復元する方法を確立した。5.計測領域内に物体を含む場合など、様々な音場計測への適用を通じ提案手法が有効であることを明らかにした。6.学会発表を多数行った。今後は本システムの社会実装を目指し、計測現場でより活用しやすいシステムにする。