表題番号:2024C-109
日付:2024/11/11
研究課題ユーザの情報秘匿可能な分散符号化方式の理論基盤構築及び情報理論的総合性能評価
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 理工学術院 基幹理工学部 | 教授 | 松嶋 敏泰 |
- 研究成果概要
- ユーザが保管したい情報(秘密)に乱数を交えて符号化して,複数のストレージにその一部(シェア)を保存することで,秘密が何であるかを各ストレージに秘匿しつつ,かつ一部のシェアが消失しても秘密を復元可能にする情報保管方式の一つである秘密分散方式を応用し,検索クエリに乱数を交えて符号化して,複数の検索サーバにその一部を送信することで,ユーザの検索対象が何であるかを各検索サーバに秘匿可能にする情報検索方式の一つである「プライバシー保護情報検索」(PIR)において新しい方式を提案した.従来研究では,検索サーバの応答値のデータ量が理論的に最小である評価が重要視されたきたが,本研究では,データ量,情報処理の際の計算時間およびメモリ量を総合的に評価したもとで,データが誤った/消失した場合の復元能力なども有する方法をいくつか提案した.