表題番号:2024C-085
日付:2025/03/23
研究課題世界各国の株式会社の利益と雇用の創出力
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 商学学術院 商学部 | 教授 | 広田 真一 |
- 研究成果概要
- 世界約40か国の企業のデータを用いて、各国の株式会社が従業員の雇用をどれだけ生み出しているのかを実証的に研究した。より具体的にいうと、Fortune Global 500 に一度でも掲載された世界の大企業をサンプルとして、1975年以降現在までの毎年の従業員数と財務諸表のデータを集めた。そこでは、Fortune Global 500に掲載されている数値に加えて、Capital IQから得られる数値を用い、1975年~2024年までの50年間のパネルデータを収集している。このデータべースは現時点で7割ほどできているところであり、データベースが完成し次第、各国の企業の雇用の創出力(雇用保護の程度)の決定要因を実証的に分析する予定である。特に、各国の資本主義の制度的特徴である(1)資本主義の形(LMEかCMEか)、(2)金融システムの型(市場型金融システムか、銀行中心型金融システムか)、(3)法の起源(コモンローかシビルローか)、(4)国民性(不確実性回避の程度、長期志向の程度)が、企業の雇用保護の程度にどのような影響を与えているかを考察する。